第1回目を受講した今回の感想として、お客様との接遇マナーにおける「基礎」を再認識させて頂く内容だったと思います。介護現場のコミュニケーションの基本である「傾聴」と「受容」。ご家族様やご利用者様との信頼関係を築いていく上に必要不可欠なスキルでもあります。これがしっかり身についているといないとではお客様から見た援助者のイメージが大きく変わってくることをこの受講で再認識しました。

長年、介護の現場で働いていますと自身が積み重ねてきた「経験」や「実績」が前面に出がちで悪い例の様に一方的、または閉ざされた回答になってしまう場面の方が多いと思います。そうではなく、専門的立場にあるからこそもっと信頼できる、心から寄り添える様な関係性を築くためには美談になるかもしれませんが「忙しい」「そんな相談にかける時間の余裕がない」といった現場の思考に翻弄されることなく、出来る限りの範疇で問題定義に立ち会っていければ、と思いました。

これに「事実確認」と「身だしなみ」。これは一般企業に勤めているサラリーマンでは当たり前の事と思いますが、介護現場では認識が弱く、まだ未成熟なカテゴリーと個人的に感じております。現場主義が強い職場で認識していくには時間を要するところでありますが、こういった自分の専門外の分野にも目を向けることも接遇面の向上につながることを期待していきたいと思います。